歯周病とは
歯周病は、言葉どおり「歯」を支えているその「周」囲の組織の「病」気で、歯肉炎や歯周炎などを総称した呼び名です。
この病気はあまり目立たず気づくまでに非常に時間がかり、いったん進行してしまうと歯そのものが立っていられなくなります。
歯周病の原因
歯の表面についた細菌の集団(プラーク(歯垢))が原因で歯肉に炎症が起こる事から始まります。
プラークは食べ物のカスとは全くちがうもので、うがいなどで落ちるものではありません。
プラーク中の細菌が出す、さまざまな物質によって歯肉に炎症が起きます。炎症が起こると歯肉が赤くなったり、腫れたり出血したりします。
歯周病の進行の状態
歯周病の治療について
2.その検査情報の結果をもとにまずは歯の表面のプラークの除石(プラークコントロール)をするためブラッシングを行います。軽度の場合は適切なブラッシングと、歯と歯ぐきの間から歯石をとることで、治すことができます。
3.症状が重い所には1回につき3〜4歯ずつ歯肉の表面に麻酔をして歯肉の中に隠れている歯石を丁寧にかき取ります。
他の病気と歯周病
歯周病の発症や進行には、喫煙、糖尿病、性別、年齢、人種、ストレス、貧血など、遺伝的因子や環境因子などが関与していると言われています。その中でもっとも危険因子とされているのが喫煙と糖尿病が関するとわかってきました。
糖尿病患者の歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の浸出液中には、歯周病を進行させる炎症性物質が多い為に歯周病が進行すると考えられています。また、歯周病が糖尿病を悪化させている可能性も示唆されています。
喫煙は歯周局所で防御反応を果たす白血球の機能の低下をもたらしたり、血管を収縮させて、歯肉の血行不良を引き起こします。そのため見かけの歯肉の炎症は少ないのですが、歯周病菌に対する抵抗力を低下させて歯周病を悪化させます。
砂糖摂取の過多、咀嚼の不足は、歯周病の原因である歯垢を増殖させたり、付着しやすくします。不規則な食事、栄養の偏りは全身に悪影響を与えます。
またその逆に歯周病が全身疾患など他の病気の悪化に関与することがわかってきました。歯周病は全身の健康状態に強い影響を与えています。毎日のプラークコントロールを心掛け清潔な歯と健康な体を保っていきましょう。